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フリーゲーム

私のカレは死んでいる。 Flag7.5+α 感想

kareshi

■タイトル:私のカレは死んでいる。
■制作:アオイサクラ
■ジャンル:女性向け心霊アドベンチャー
■ツール: ティラノスクリプト
■区分:12歳以上対象

<―ー始めよう、デッドエンドの続きを。>

続編もので現在全21章中Flag7.5-Dまで実装されています。
実はボイス未実装時代に確か…Flag5までぐらいの時だったかなプレイした事があって
以降は続編待ちで完結したら感想書こうかなー…と思っていたのですが
ガマンしきれず感想を書きます。

【シナリオ】
霊能力者の家系の主人公がある日”記憶喪失”の幽霊と出会い
運命の人という手がかりを元に主人公の霊能力でカレの記憶を取り戻していこう
と、大雑把に言うとそんな話です。
幽霊を題材とした作品は数多あれど、この作品はその”記憶喪失の幽霊”が
4人分の記憶を併せ持っているという、謂わば多重人格状態な所が最大の特徴で面白いところです。
4人の内の誰と行動するか、誰の記憶を解明していくかでルート決定はするのですが
自分は今回大仏さんルートよりの選択肢を選び他のキャラに関しては
完成版が出たら改めてプレイする予定です。
なので、他のキャラの展開がどんなものかは知りません。
作品の前提に”幽霊”があり、それは即ち”死”と直結する訳で…
大仏さんの場合はその上”軍人・戦争”がキーワードとして追加されるのだから
その話の内容は重いです。
ただ、重いだけではなく”運命の人”に絡む切なさもあるので
これから主人公と大仏さんはどうなるのかと先が気になって仕方ありません。
主人公への想いに差はつけたくないけれど、過去現在置いておいて大仏さんが一番りんねに関する
想い入れが強そうです(それが例え執着であれ過去の幻影であれ)

大仏さん以外では蓮くんが気になっているので、彼のルートも今後プレイしてみたいです。

【イラスト】
癖があるけれど、いい意味で個性的
可愛くて好みの絵柄です。
塗りも綺麗なのでフリーゲームでこのクォリティは嬉しいです。
立ち絵の差分が豊富で、細かい表情の使い分けや1度しか使われてないんじゃないか
という物まであり、制作者様のこだわりが見えます。
キャラのポーズごとの差分もパターンがあり、そのポーズがまた生き生きしているので
基本紙芝居のノベルゲームだけれど動的であり場面を容易に思い浮かべることができ
物語に引き込まれる一因にもなっています。
大仏さんの制帽を目深に被って笑っている表情がどこか自嘲的ながらも切なげで好きです。

【システム】
バージョンアップごとの改良に、快適さが増しています。
Flag5の時は選択肢でセーブ出来ないバックログは出来ないとなんとも
惜しいシステム周りだったのですが最新バージョンになってからは
選択肢セーブはオートセーブで対応しバックログにも対応し
その他UIの改善等日に日にティラノスクリプトを最大限に活かしている
作りになっていると思います。
ただスキップがもう少し早いと快適です。
プレイ環境に関しては選択肢が豊富でブラウザ(PC/iPhone)
パッケージ(DL)版Androidアプリ版と手広くユーザーに合った環境が選べるのが魅力です。
個人的にはブラウザだとキャッシュを削除してしまったりするので
DL版の方が安定している感じがしました。
でも最新バージョンになってデータのプリロードが出来るようになったから
以前よりかはブラウザ版でも快適に出来るのかな?と思います。
ゲームの内容面で言えば、好感度・解明度・死亡フラグ(MFD)
の3つのフラグがあるのが特徴的です。
特にMFDフラグに関してはあんまり立てない方が良いらしいのですが
フラグが立っても好感度が高い選択肢もあるので、気にせずにバンバン立ててます。
最後どうなるかちょっと気になるんですが…あまり立てすぎると主人公死にそうで怖い。
おまけはCG鑑賞が出来たりキャラ紹介が見れたり
複数エンドがあるのなら、完成版ではエンドリストもあったらいいな、という希望。

【サウンド】
ボイス未実装時代を体験しているだけに最新バージョンのボイスに
最初は違和感があって、どうも自分の考えていた声と違う…と思っていたのですが
進めていくうちに、あれ?キャラに合っている、むしろこれしかないと思うようになっていきました。
フルボイスではなくパートボイス+汎用ボイスではありますが、
デフォルトだとちゃんと名前で呼んでくれる箇所もあって、嬉しいです。
これから、汎用ボイスだったところもパートボイスに対応していく事もあるのでしょうか
楽しみです。

【総合】
連載形式で、まだまだ先がありますが今公開されているだけでも非常に楽しめる作品です。
同時公開されているキャラ対話型シュミレーションゲームMFDもやると、より作品の世界観が広がり
キャラへの思い入れも本編以上になり、楽しめると思います。
期間限定会話なんかもあって、非常に拘って作っていらっしゃることが分かります。
ここでも私は大仏さんばかり話しかけていますが、新たな萌えを発見できたりして
楽しくてしかたありません。

作者様には完成まで頑張ってもらいたいです。









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ペンタゴンシンドローム 感想

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■制作:a.ymnk.P(ヤマナカ)
■ジャンル:女性向け恋愛ADV
■対象:15歳未満禁止、18歳以上推奨
■ツール:LiveMaker

このゲームは某美少女ゲームをリスペクトして作られている、と言う事前知識の元
プレイしましたが、題材となった作品もプレイして好きではありましたが
だからこそ、このゲームもとても楽しくプレイすることができました。
というか個人的にそこまで似ているか?と疑問に持つぐらいでした。
それぐらい一つの物語として完成されています。
そう、私は乙女ゲーでこんな作品を求めていた!
個性的なキャラクター、テンポが良く読みやすい文章、
何より登場人物達が生きるために必死に足掻いていく
そんな姿に気がつけば時間を忘れ没頭してプレイしていました。
このゲームの主軸として”ある設定”が使われていますが
その設定を使うにあたって随所に制作者様の熱意が伺えます。
伏線もきちんと回収されていて、クリア後に開放されるおまけシナリオで
更に物語の理解度が深まります。

キャラについては第一印象とギャップのあるキャラが多い
そこがまた面白かったです。
木場を最初に攻略した衝撃…
物腰の落ち着いた変人かと思いきや、結構アレな人でした。
でも木場はその設定としてはまだ安定した方だと思います。
文太はもっと常に怒って怖いキャラかと思いきや
常識人だし、面倒見がいいしで良い意味でギャップがありました。
そしてギャップと言われ一番の衝撃を受けたカラス
お前こんなキャラだったのかよ!と…面白かったです。
セイと岡目に関してはだいたい安定して第一印象からは変わりませんでした。
セイの個別ルートのアレは精神的に不安定になってただけだろうし。

攻略の難易度がキャラによってはそこそこ難しく、何度か死にました
BADエンドの数は多く、エンドリストに記載されてないのもいくつかあります。
パラメーター調整キャラによってはBestEndの為に調整する必要があり
否定値と愛情値が冒頭のシナリオ選択画面だけではなく
通常の画面上、またはシステム欄で見られる形の方が常に確認できて
わかりやすかったんじゃないかなと思います。
個人的な難易度で言うなら
カラス>セイ>木場>文太=岡目
何故かセイで蹴躓いて何度やってもNormalエンドに行き着く始末…
結局攻略のお世話になってしまいました。
木場も否定値の調整がいる分難しい部分もありますがなんとか自力で辿りつけました。
文太と岡目はただ愛情値あげていればいいので楽です。
カラスは制作者様の攻略サイトに書かれている通り、割と面倒臭い
本当にこの選択肢であっているのか、否定値と愛情値は大丈夫か
Bestエンドに辿り着けるのか終始不安でしたが
その分辿り着いた時は達成感もありました。

各BestとAnotherStoryが開く程度に攻略したぐらいなので
スチル回収含め、また細々とプレイを続けていきたいと思います。

以下個人的な所感、ネタバレあり
ゲーム自体の感想ではないです。

Leucochloridium 簡易感想

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プレイ時間5~10分の短編もの

薄々、ストーリーを読んだ時からそうなるんじゃないかと思ってました。
終わり方が秀逸、著作権表記が起動直後に表示されるのも納得です。
本当にアプリケーションを開いたように話が進んでいき、ゲームならではの演出が随所に光ります。
是非予備知識なしでやって欲しいゲームです。


レイニー×レイニー 感想

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■制作:ファジー
■ジャンル:仕事を終えてとっとと帰るために司書さんを探すゲー(※あまり探してない)
■対象:15歳以上推奨
■ツール:LiveMaker

梅雨の時期の憂鬱な事
1、じめじめした空気
2、ストーカー

”私”は今日も今日とてストーカーされている。

「…今日も雨降りそうだね」
「うん、でも世界は眩しいよ」

それはそうと今日は早瀬くんと一緒に図書委員の仕事
あれ、図書室の鍵がない?それなら司書さんを探しに行こう
後輩とおしゃべりしたり、またストーカーされたり

なんだか最近視力が悪くなってきたような…
なにかがおかしい
けど何がおかしいんだろう?

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プレイ当初はサクッと遊べる軽い感じなものを想像してましたが、
思いもかけず練りこまれたシナリオでした。
ただのストーカーされて司書さん探すゲーかと思ったけどそれだけじゃなかった。
というか、設定が私の大好物でした
周回プレイしてなんぼのゲームです。

そして登場キャラクターが皆かわいいです。
ストーカーくんも早瀬くんも後輩くんも好きだ―
もちろん主人公も好きです。
主人公のツッコミが至る所で冴え渡っていて楽しいです。
キャラとの掛け合いがテンポが良くてサクサク進めます。
おまけシナリオではあまりの可愛さに悶えさせていただきました。
EXTRAが何気に充実しているのが嬉しいです。

作者さん処女作との事ですが、全然そんな事感じさせないクォリティでした。
また何かゲームを作られるようでしたら次回作も是非プレイしてみたいです。

こちゅうの夏 感想

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■制作:夜天地図
■ジャンル:戻らない夏の短編ADV
■ツール:LiveMaker

主人公の樋川りこ(名前変更可)には売れない作家の小比類巻昴と
同学年で学校には行かずバイトで日々を暮らしてるヒロヤ、2人の同居人がいます。
兄妹でも親戚でもない彼ら。
ある日、友人の千帆にそんな2人の話をすると
同居人にもっと恋愛的な意味で目を向けて見ればと勧められます。

対象は”やや乙女向け”と作者様のサイトで仰られてる通り
一見、普通な乙女ゲームのようにも見えますが、作品を最後までプレイすると
乙女ゲームで括ってしまうのは違う、どちらかと言うと一般向けよりな作品だと感じます。

全6種類あるエンドのうち、初回でいくつかのエンドを迎え
それまでのエンドの中で散りばめられた伏線が
真相エンドで回収される、という流れになります。
一つのエンドで終わるなんて勿体無い、全てのエンドを迎えてからこそ価値があります。

正直プレイ当初はここまで重い話になるとは思ってもおらず
普通の乙女ゲーかと思ってました。
日常の何気ない会話一つ一つが実は伏線となっていたりして一度真相を知った後に
最初からプレイしてみるのも面白いです。
よく昴さんが「小比類巻昴は全てを見通す」などと決め台詞っぽく言うのですが
全てを知るとそう言う意味か!と驚かされます。
物語の終盤の流れは反則で、切ないです。
辛いと言うのも生易しいぐらいな目にあってきた主人公ですが
友人の千帆、養護教諭の野方先生と、漸く主人公の事を理解してくれる人達が現れて
本当に良かったと思います。

願わくば、主人公に幸福を。



この作品、もっと広まればいいのになぁ…