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魔女こいにっき 感想

「魔女こいにっき」応援中

■メーカー:Qoobrand
■シナリオ:新島夕・博恵夏樹・佐藤礼
■原画:狗神煌・朝倉はやて・小桜りょう・白もち桜



バラ色町の商店街にある、理容室で1人暮らす少女、南乃ありす。
学園2年目の春も、特別なことはなにもなく、
いつもの電車に揺られ、いつもの友達と過ごします。

そんなある日。
友達と一緒に、学園はずれの森にある時計塔に
探検をした南乃ありすは、塔から落ちてきた不思議な日記を拾います。

持ち帰り、そっとその日記を開いてみるのですが、
そこには、ある少年の日々がつづられていました。

小さな町を舞台に、一冊の日記をめぐり、
少女の初恋の…失恋の物語がはじまります。

                                      (OHPより)


「はつゆきさくら」のライター新島夕さんが企画・メインライターを務める新作
自分の中で前作がとてもヒットしてこれも注目してた作品
発売日から日は過ぎましたが漸くプレイすることができました。
以下感想です、微ネタバレ注意です。
[シナリオ]
メインライターの新島さんの言葉選びのセンスが情緒的で本当に綺麗で好きです。
通常のADVとは違い、間にヒロインルートに相当する日記+αをはさみつつも
基本一本道なので、1周で物語が完結します(舞台裏として2周目もありますが)
時系列バラバラなシナリオを全ては物語冒頭に帰結するようにまとめ上げた
物語の構成は見事の一言
ただプレイしていると視点が変わったり時系列通りではなかったりするので
若干頭の整理が必要です。

エロゲと言うジャンルではあるけれど、ありす視点でメインシナリオが進むこともあり
どこか少女漫画的な印象を受けました
魔女こいにっきを拾ってからの魔法少女的展開、シンデレラストーリー
アリス視点の主人公のたくみのポジション等
これをやって乙女ゲーとは違う、エロゲならではのヒロイン視点ってとても良い物だと思いました。
何が一番面白かったかと言うと、メインと日記の間に入るシンデレラストーリー。
小出しにシナリオが用意してあるので、続きが気になって仕方ないし
ありすとたくみの掛け合いがとても楽しかったです。

グランドフィナーレでは2人とも幸せに物語の最果てへ辿りつけたのではないかと思います。

[キャラクター]
南乃ありす…メインヒロインにして物語の語り手、もう一人の主人公。
自分の大本命。ありす可愛いよありす。なんだいなんだいとか
なんのこれしきささにしき!とか
蛙へこへことか言い出したらキリがありません。
いつでも明るくて前向きで、一生懸命、見ていて応援したくなる娘です。
本編は基本ありす視点で物語が進んでいくので感情移入しまくりで
ありすがたくみを好きだと自覚してからのやり取りはドキドキしっぱなしでした。
一夜明けてからの舞い上がりっぷりは見てるこっちの顔がにやけます。
物語の真相が解明するにつれて衝撃が走りました。この発想はなかった…
1周目最後のシーンは周りがなんて言ってこようとCGが欲しかったです。

時計坂零…本作のチョロイン。割と不遇な子です。
少しでも楽しげなデートが出来て良かったよ
自分の役割を自覚してなお、真っ直ぐに信念を貫き通す様は格好よかったです。
不遇だけど、ポジション的にはいい位置にいるのかも

時計坂カノン…零の双子の片割れ
ちょっと内気だけど、言う時は言ってくる子です。
カノンよりは過去の彼女との掘り下げが深かったので
今の状態のカノンとも、もう少し交流が欲しかったです。
100%スケベですは印象に残ったセリフ

崑崙…長い間想い続けて、それでも想いは届かない
崑崙の物語は流れからしてありすへの罪悪感が募りましたが
彼女のことを責める気にはなれません。
序盤と終盤以外はイチャラブ三昧でしたが
仮初でも幸せな日々を送れて良かったです。
”くっくぱっど”への熱の入れようが可愛い

柏原美衣…眼鏡委員長、真面目ではあるけれど
取っ付き易く、一番最初に物語を選んだメインヒロインということもあってか
思い入れがあります。
たくみが居たからこそ、美衣の物語はあり一歩前へ進んでいけたんだろうなぁ…と
エピローグが物悲しく切ないです。

周防聖…ガスマスクとか自称天使とかとにかくネタが多いキャラです。
自分の信念を曲げず悪い意味でも良い意味でも頑固なので
好き嫌いが分かれそうなキャラです。
シナリオはどこか最初は感情がロボットめいた聖が
徐々に人間らしい心を取り戻していくという流れがいいです。
メインの出生関係は最後だけやや強引な展開だと思いました。
もう少し説明が欲しかったです。
あと明らかにこのルートは他のシナリオとノリが違い、違和感が…
巷に溢れているエロゲ的展開が顕著でどうも他のルートと合わないです。
たくみの性格違うんじゃ…?
不満ばかり書いてしまいましたが結婚式のシーンは綺麗で気に入っています。

桜井たくみ…王で王子様で魔法使いで日記の語り手
公式の”マジで恋する5秒前、幻のすけこまし野郎”は言い得て妙
とにかく手が早い、彼なりに事情はあるし、全ては相手が望んだ上でだけれども
それを加味しても好き嫌いが分かれそうなキャラです。
けれどそんなたくみだからこそありすの為に尽力する姿が心にきました。
裏エンドは…自業自得ではあるけれど表エンドが綺麗に終わっていただけにちょっとモヤモヤします。

サブキャラ…メインヒロイン以外にもシナリオが用意されていて
コンパクトな内容ではありますが1つの完成された物語として読むことができます。
梢先生可愛い。
ただポッ出てそのまま食われて去っていった時計坂十二針とはなんだったのか…
最強とか謳っておいてあのチョロさ…心配になります。

[絵]
ありす可愛い、箒に乗った魔女っ娘っぽいCGがお気に入りです
制服のデザインも可愛いです。夏服も見てみたい。
原画家さんは割と有名所
白もち桜さんが描くサブキャラが特に可愛いです。
あれ…さっきから可愛いしか言ってない
とにかく、可愛いです。

[システム]
ウィンドウ透過がメッセージ画面上にあるのは珍しい
ちょっとわかりにくいのが難点です。
特に不自由はなかったけれど、セーブ画面に章別のタイトルを表示もしくは
自分で自由にコメントできる機能があると管理が楽で良かったです。
タイトル画面のロードを経由しなくても”しおり”の項目で前回終了した所から
始められる所は便利でした。

[BGM]
どこかはつゆきさくらチックな音楽も流れると思ったら作者様が同じでした。
総じて高品質な音楽でどの曲も魔女こいにっきの世界観にマッチし物語を彩ってくれます。
穏やかでどこか切ない曲が多いです。
「語り部達が顔をよせあって」「それは、とある王国の物語」
「どこかにありそうで、どこにもない」あたりが好き
ボーカル曲もどれも好きですが特に個別ENDに流れる「永遠の魔法使い」は歌詞が物語と
リンクしていてプレイ後に聞くとじんわりきます。
完全版サントラはよ。

[総合]
やって損なし、やって良かった!とても満足です。
内容からか人は選びそうだけど総じて高水準で久々に良いシナリオゲーをプレイしました。
ブランド買いではない、ライター買いをするのだ。
暫く特典サントラでも聞いて余韻に浸っていたいです。




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