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絶対階級学園 ネタバレ感想


絶対階級学園

■メーカー…Daisy2
■シナリオ…夏野景、宙地、伽那ノ光、喜屋武米助
■原画…和田ベコ

三国恋戦記と同じメーカーだけれども、ライターも違うし、しかも複数ライターだし
体験版やっても幾つか気になる設定があるもののいまいちぴんと来ない…
だけど何故か気になる。
最終的にはハルくんに惹かれて気がつけば手を出してました。
本当にそこまで大きな期待もなく始めましたが、想像をはるかに超えて良かったです。
乙女ゲーでここまで練り込みまとめあげた作品は滅多に無くアタリに出会えた予感です。
今年の中では今のところこの作品が一番面白いです。

当初、特殊な環境にある普通の恋愛学園モノ、という認識だったのですが真相に近づくうち
そんな考えは吹っ飛びました。

なにはともあれネタバレなしでは語れそうにないので折りたたみます。



【シナリオ】
絶対的な階級制度が置かれている学園
最上階級の咲き誇る薔薇、平民の名も無きミツバチ最下層の捨て置かれた石ころ…
大きく分かれて共通を通した選択肢で初期位置でミツバチだったネリ(主人公)が
薔薇に行くか、石ころに行くかでルートが分岐します。
石ころ、薔薇の各ルートを終えると真相ルートが開放、学園の真の姿が露わになります。

真相を迫るのが石ころが正規ルート、薔薇はキャラにもよりますが全体的にBADっぽいです。
薔薇ルートはどのキャラも精神力が削られ辛かったです…それも何もかも三宮さんのお蔭だ…
奴は陸の石ころルートで猛威をふるった玖珂兄弟よりも恐ろしいと個人的に思います。
真綿でじわじわと首を締めるような息苦しさ…壱波の薔薇BADでネリを追い詰めて心中にまで追いやった罪はたとえ彼女にどんな過去があろうとも許されることではない…
薔薇ルートは精神力ないとキツイ…正直もう再プレイはしたくないです。
対して石ころルートは主人公がブレずにいい子なままなので安心できます。
優しいだけじゃない、芯の強い彼女の格好良さが石ころではどのキャラのルートでも輝いています。

真相ルートは根幹が同じなだけに、同じ展開でキャラだけ違う…という金太郎飴状態が
どうしても出てきてしまうのが残念だったものの、それでもキャラごとに特色を出し
そのルートだけでしか見えてこないものもあって飽きさせない作りでした。

この作品のメインヒーローは一見陸さんに見えますが、実際プレイしてみると白薔薇のレイさんだと
いう事がわかります。

【キャラ】

[五十嵐ハル]
捨て置かれた石ころ階級のいじめられっ子
ハルルートはネリもハルも可愛いかったです
等身大の恋愛模様が非常に癒やされました。
ハルは薔薇、石ころ、真相どのバッドも心抉られるものばかりで
ハッピーエンドとの落差が辛かったです。
石ころの身も心もボロボロなハルを見てそれでも泣いてはいけない状態も辛かったけれど
真相バッドの絵を描けないどころか普段の生活もままならない憤りとか…
だからこそ真相のハッピーエンドで救われて良かったと、必要とされてたんだと分かり
温かい気持ちになりました。
よかったね、ハルくん…

[七瀬十矢]
ブレない安心感、安定感があるレジスタンスのリーダー
男気溢れ、信念を貫き通す頑固さがあり
恋愛面ではそれが良い方向にも悪い方向にも転がっていくのがもどかしかったです。
十矢ルートは四六時中ちゅっちゅしてたと思うんだけど奴はキス魔か?

“意思を継ぐ者”エンドはバッドの中でも好きな部類に入ります。
学園長は絶対ニヤニヤ面白がってると思うものの、あのエンド後
主人公がどう立ち回るのか非常に気になります。

十矢のあの歌声は教団に入信していたからか?と邪推してたけれど考えすぎかな…
ただの音痴かな…

教祖さまが群を抜いて気持ち悪いです
もしかしたら鏑木よりもある意味気持ち悪いかもしれません。

[加持壱波]
階級制度があるからか終始保身に徹するので壱波個人の正規ルート以外
あまりいいイメージを持てないです。
石ころルートの中途半端な優しさが残酷でした。
家族思いな所が唯一、好感が持てる部分かもしれません。

思い返そうにも壱波もバッドエンドが強烈すぎて殆ど印象に残ってるシーンは
バッドエンドという始末…特に真相のバッドはハルも辛かったけど壱波も辛い
声優さんの演技がまた上手いだけに余計に。

壱波の真相ルートは、どこか切り貼りっぽく
金太郎飴の悪い部分が他のルートより色濃く出てたように思います。
エド先生の手紙の部分で違和感があったの自分だけか…?
地下での一連のシーンがあっさりし過ぎるのが原因の一つかな…
この時点でハル、十矢と続けてきた為余計そう感じたのかもしれません。

[高嶺陸]
高嶺財閥の御曹司で女王に仕える赤薔薇様
傲慢で不遜な態度の中に主人公ラブオーラがいちいち見え隠れしていて非常に微笑ましかったです。
薔薇ルートでの舞い上がった果ての暴走っぷりはやり過ぎではあったけれど
不器用なネリへの愛情が伝わってきました。
薔薇Happyの陸をコントロールするエンドでは一見幸せそうにみえて主人公病んでるので
女王になった暁には学園長がどう出るか気になります。
逆にバットエンドは自業自得という言葉がピッタリでしたがレイさんに見放せられるのがキツイですね。
石ころルートはあんなに階級に拘っていた陸が生徒全員の前で例え石ころに落ちてもネリが好きだと宣言する場面では爽快感に溢れていて良かったです。
真相に近づくにつれ、一番心配だったのがプライドが高く高嶺財閥に誇りを持っている
陸さんでしたが主人公が居たからこそ乗り越えられた部分が大きくて逆に他のルートでは
大丈夫かと心配になりました。
でも十矢やレイの真相ルートをを見ている限り、なんとか乗り越えられるのかな…。
真相BADは他のキャラよりはマシでした
陸さんアレになっちゃいましたけど、ほら…五体満足ですし…本人が幸せなら…

[鷺ノ宮レイ]
まさかのキーキャラクター
こんなに重要なポジションにいるとは、全然予想してなかったです。
彼の出自も予想外…一時期主人公がそうなのでは?と思ってたこともありました。
機械を前にして子供のように夢中になれるところとか、意外と嫉妬深くて余裕がない所とか
表面上は完璧で穏やかに見える為そのギャップがとても良く本当に魅力溢れたキャラクターです。
シナリオも設定上も真相に一番近い立ち位置に居る為か優遇されてズルいですね
好きにならない訳にはいかないです。
真相ルートは萌えだけではなく燃えもありました。

もう一人の彼であるシュウさん、結構好きなんですがシュウさんと幸せになるエンドが見つからない…
敢えていうなら真相のHappyとBADか…
幼い頃からネリだけが希望の光だったとか、やり方は乱暴だけど
一途にネリの幸せを願う気持ちとか切なくてやりきれないです。
シュウもレイさんの一部なら、好きになってもいいじゃないか。

[エドワード 高崎]
初対面では女好きのチャラチャラした先生、といった印象で
正直好きになれそうもありませんでしたが、なんということでしょう…
ルートを重ねていくうちに生徒に真剣に接し親身になり適切なアドバイスをくれる
そんな先生がいつの間にか好きになってました。
また三木さんの演技がエド先生の良さに拍車をかけていて、何気ない台詞一つでも
とても面白く、気がつけばボイスコレクションがエド先生の名言集みたいになっています。

[学園長]
吐き気を催す邪悪とはまさにこのこと。
地下での恍惚とした学園長は声優さんの演技も相まって最高に気持ち悪い
かなり歪んでますがそれでもあれが彼なりの愛だったんでしょう…
巻き込まれる方は溜まったものじゃないけどね。
死すら生温いけど、最終的に彼がどうなったのかはプレイヤー次第ということが
想像力をかき立てられて面白いです。


【音楽】
OP曲がプレイ前と後じゃ違って聞こえて感慨深いです。
曲数はアレンジ曲もあり、少なくありません。

「sweet twilight」「綻び」「優しい時間」あたりが細井さんっぽい曲調
だと思ったんだけどどうなんだろう…結構好きな曲です。

真相EDと石ころED曲が繋がっていたのはいい演出でした。

BGM鑑賞で歌曲のフル聞けるのはいいですね。


【グラフィック】
メイン原画は和田ベコさんですがサブとして別の方が原画も担当している部分もあるらしいです
塗りが統一されてる為、そこまでの違和感は感じませんでした。

和田さんの描く子供の絵がとても可愛らしくて十矢はありましたが
各キャラ一枚は過去のスチルあってもいいと思いました。
それもあってコンプ絵は必見。

【システム】
攻略の簡易モードをONにするとハッピーエンドにも辿り着きやすく
バッド回収にも役に立ったので良かったです。
次の選択肢にジャンプしたり、はたまた戻ったりと
操作性は快適でプレイ時間の短縮にも繋がりました。
主人公のフェイスグラフィックオンオフ機能もありますが、この作品に限っては
あまり意味を成さないように思いました。
ただ色んな層がいるので、選択の幅があるのはいいことですよね。

最近立て続けにデフォ名呼びがある乙女ゲーをプレイしたばかりなので
それがないのが少し寂しかったです。
恋戦記の思い出返しではそれがあったので、多分やってできない事もないはずです。
あったらレイさんの真相のエンディング前のシーンとかもっと感動的だったと思います。

CG達成率に合わせてエクストラのボイスが変化するのはいいんですが
入る度に言われるのはちょっと……レイさんがおめでとう言いまくってる…

[総合]
登場人物に数字が入っている所とか、ちょっとしたところに伏線がはいっているのがにくいです。
特例の70番って誰だろう…読み込みが足りなくてそこだけが誰か分からず今も引っかかってます。
特例ならば主人公、またはマリア…?70の数字のキャラっていたっけ…?
一度しか聞いてないので、そもそもそんな台詞あったか不安になってきました…読み返してきます。

萌花や玖珂兄弟、三宮摩耶子、レジスタンス…彼、彼女らがどんな生い立だったのか
別途サイドストーリーがあれば読んでみたいです。












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